何故、泣くのだ。
また、人が来るのか。
私のために、一体何人の人がここへ
駆けつけるのか。
今いるこの人たちも、きっと、
水を取りに出た藤堂 平助がよんだのだろう。
そのとき、バタバタと地面が響き、
誰かが部屋に駆け込む音がした。
「おいっ、水もってきたぞっ!
しっかりしろ!望月!!」
そうか、藤堂 平助か。
彼が水を持ってきてくれたのか。
けど、飲む力は愚か、
飲むために身を起こすことすら
出来そうにない。
駄目だ、もたない。
「おいっ!」
誰かのその声を最後に、
私の意識は何処かへ行った。