御劔 光の風3
「火の精霊ということは日向殿は火の力を持っている。代々火の力を持つ者が世界を治めていたと聞く…ならば。」
現在、火の力を持っている日向は世界を統率する者に値するという所からその言葉を放ったと長は続けた。
火の力、精霊を持つ、ということは日向は御劔になる。
頭の中で情報を整理して貴未は日向を見つめた。
千羅に口止めされていたという事もあるが、自分の力を黙っていたという後ろめたさから日向はまた目を逸らしてしまった。
「御劔ってことだよな。」
バツが悪そうにする彼を貴未は目を細めて見つめる。
しかしこれ以上ここでの進展はないだろう、気を取り直し貴未は再び長に向けて口を開いた。
「長、光の精霊の居場所を教えてください。」
貴未の目はまっすぐに長を捕らえる。
しかし長は目を細め、眉をひそめて貴未の真意を探った。
彼は火の力を持つ日向を連れている、完全に御劔関係者になっているのが分かった。
僅かな情報で話が通じているのが何よりの証拠だ。
「貴未、お前の仕える王は光の力を持つ者か?」
「はい。」
現在、火の力を持っている日向は世界を統率する者に値するという所からその言葉を放ったと長は続けた。
火の力、精霊を持つ、ということは日向は御劔になる。
頭の中で情報を整理して貴未は日向を見つめた。
千羅に口止めされていたという事もあるが、自分の力を黙っていたという後ろめたさから日向はまた目を逸らしてしまった。
「御劔ってことだよな。」
バツが悪そうにする彼を貴未は目を細めて見つめる。
しかしこれ以上ここでの進展はないだろう、気を取り直し貴未は再び長に向けて口を開いた。
「長、光の精霊の居場所を教えてください。」
貴未の目はまっすぐに長を捕らえる。
しかし長は目を細め、眉をひそめて貴未の真意を探った。
彼は火の力を持つ日向を連れている、完全に御劔関係者になっているのが分かった。
僅かな情報で話が通じているのが何よりの証拠だ。
「貴未、お前の仕える王は光の力を持つ者か?」
「はい。」