凪とスウェル
それはあまりにも
千春ちゃんの提案から数日後。


うちの大学からそう遠くない居酒屋で、飲み会がセッティングされた。


しかも、火曜日という中途半端な曜日だ。


なんでも千春ちゃんの彼氏は社会人だそうで、休みが水曜日しかないのだとか。


その彼の都合に合わせてそうなったのだけど、あたしも水曜は朝から講義がないので好都合だった。


千春ちゃんの彼氏とそのお友達は、彼氏さんの仕事が終わり次第来るというので、私と千春ちゃんは先にお店に入って待つことにした。


「居酒屋なんて、久しぶりだなあ」


「えー、そうなの?

ホントにすずちゃんって真面目なんだねー」


「お酒はまぁまぁ強いんだけどね。

家でお父さんとたまに飲むくらいなもので、外じゃ飲まないのよ。

あたし、サークルにも入ってないし」


「やっぱり連れて来てよかったー。

これからは少しは遊ぼうねー」


千春ちゃんってあたしより学年が下なのに、なんだかお姉さんみたいだ。
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