こちら、なんでも屋でございます【3】







二階堂さんと由梨さんを八神家に送り、俺とレインは再び事務所に戻る。



「特徴は、垂れ目ぎみの目に黒髪、175以上…少ないなぁ」
「斎藤なつめの住所を突き止めてそこへ行ってみよう」
「そうだね、これだけじゃ一生かかっても捜せないしね」
「じゃあ、住所調べは綺羅にお願いする」
「うん、任せて★」
「語尾に『★』をつけるな、キモイ」
「ひどーいッ」





パソコンの起動音が事務所に響き渡る。




パキパキ


と綺羅は指を鳴らした。




「よーし、まずは警察から住所帳的なヤツをハッキングしよーっと♪」
「何で楽しそうなんだ?」
「えー、だって楽しくない??ハッキングとかハラハラドキドキ❤」
「…悪趣味め」




綺羅は朝飯前の如く警察から斎藤なつめの住所をハッキングする。




わずか10分の出来事だった。




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