ワガママ狼男と同居始めました。




「志木……?」



紅葉に声を掛けられ、我に帰る。



「……わりー……。」



手紙の封を切ると、中には1枚の便箋が入っていた。




『志木へ

元気にやっているか。お前の手紙の差し出し住所から手紙を送らせてもらった。近々お前のところを訪ねようと思う。その時に。

丙』



なんと簡潔な……。


紅葉の顔を見ると、「これだけ?」という顔をしていた。


丙が来る……。






< 74 / 243 >

この作品をシェア

pagetop