もう…我慢できない




鈍感にもほどがある。





ハルはどんな時もあたしを守ってくれてたのに。







そして、準斗と、あんな関係になってしまった時、叱ってくれた。




あたしが辛い思いをする事を分かってて、止めてくれた。



でも、あたしはハルの言葉を無視した。





ハルが隣にいなくなった。



違和感があった。




悲しかった。








でも、ハルは最後には味方になってくれた。




優しかった。




まるで、こうなる事が分かっていたかのように、あたしを慰めてくれた。




頭を撫でてくれたハルの手が大きかった。あったかかった。




苦しみが消えていくようだった。
< 176 / 202 >

この作品をシェア

pagetop