もう…我慢できない




「おっ!みんなお揃いで!おはよぉ♪」




この声は....





「準斗!おはよぉじゃねぇよお前!連絡ねぇから昨日心配したじゃんよ」


「あっ...悪ぃ!!寝てたわ。えへっ♪」



準斗が可愛くとぼけてる。




か、...可愛い...




ってそぉじゃないね..。



杏奈の方をチラッと見ると





まだ眉間に皺が寄ってるぅ.....





「お前彼女がいる分際でくるみに手ぇ出したんじゃねぇだろうなぁ?いくら準斗でもそれだけは許せねぇぞぉ」



ハルが準斗の胸ぐらを掴んでる...



冗談だって分かってるけどね。




「ちょっ...お前待てって!手ぇ出すわけねぇだろぉ。離せよ馬鹿ハル!」



「んだとぉ!?バカって言う方がバカじゃ!!」




なんか変な方向に話がいってますけど?



まぁいいや...



昨日大泣きした事を思い出すと恥ずかしくてたまんない。



最後は仲良く元に戻ったけど....



学校では準斗と桃香ちゃんの仲良い姿を見ると....



また泣いてしまうかもしれない。



はぁっ...



溜め息をついて再び俯くあたし。



杏奈は何も言わなくなった。
< 38 / 202 >

この作品をシェア

pagetop