もう…我慢できない


「それで?」


杏奈はテーブルに肘をつきながら聞いてきた。



「えっ?」



「だから!その後どうなったのさ」



「あぁ...休み時間のチャイムが鳴ったから戻ったよ。2人時間差で出て行って。だから次の授業は間に合ったでしょ?」



たくさんキスをした後あたし達は教室に戻った。これ以上一緒にいたらヤバい気がしたから。
最後までいってしまいそうだったから...




「いや、そうじゃなくて!ヤッたのヤらなかったのって話!」



「へっ!?ヤ...ヤッ!?ヤヤヤヤヤッてないよ?!!さすがにそれは...」



あたしは焦ってテーブルに置いてるジュースのコップを倒しそうになった。




「ふ〜ん。どうせならヤっちゃえば良かったのに。バカだなぁ」



そんなこと平気で言っちゃう杏奈ってば。



最強だよマジ。




「でも...それはさすがに準斗もしないんじゃない?」



「そうかな?男は分かんないよ?」


「それよりさ....準斗は何であんな事してきたんだろう?」



気になってたけど聞けなかった事。




彼女がいるのにあたしを抱きしめて...キスをした。




でも好きとも何も言われてないし....



桃香ちゃんと別れるはず無いし...





気の迷いかな?






もし明日から無視されたらどうしよう....。




キスしたぐらいで自惚れるなとか言われちゃったりして....



いや、でも準斗はそんな人じゃないし....
< 57 / 202 >

この作品をシェア

pagetop