もう…我慢できない




準斗もドキドキしてんのかな?





「くるみドキドキすげぇ」



心臓の所に手を当てて準斗が言った。



「そうだよ。準斗に触れられるだけでこんなにドキドキするんだよ?」





「俺もだよ。ほら」


そう言ってあたしの手を持って準斗の胸に当てた。



「ほんとだぁ。ドキドキいってる。準斗も同じなんだね」



なんか安心した。


同じようにドキドキしてるんだね。



「そりゃぁな。くるみに触ってるんだもんな。ドキドキしないほうが変っしょ?」


「どうして?」


「....こんなに可愛い子に触ってるからだよ」


「準斗のバーカ」



「うん。俺バカ」








準斗...あたしは間違ってるよね。でも、好きな人を欲しいと思うのは誰だって同じだよね?


あたしの場合、人のものだってだけで。
< 74 / 202 >

この作品をシェア

pagetop