未来からの贈り物

「おはよう」


眠そうに目をこすりながらあくびをしている。


そして妻も手紙に気がついたようだったが手紙に手を伸ばさずに、ただ眺めているだけであった。


なにかを考えているのだろうかその様子を僕も横になりながらただ妻を見ている。


チラッと妻が僕を見て『クスッ』と笑い、僕もつられて笑った。


笑い終わった頃、ようやく妻は手紙に手を伸ばし中身を見ることなくリビングにある棚の引き出しに閉まったのであった。


それは僕達二人の絆は『どんな壁にも負けない』と言う事なのである。

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