届かぬ想い
はじまり
16歳になってすぐ、私は星和高校に入学した。

「茅枝おはよっ♪」
「おはよー!」
結城茅枝。
私の中学からの友人で今日のクラス発表を一緒に見に行く約束をした。
クラスどーなるかなー、なんて話をしながら玄関に歩いていった。玄関に着くと既にものすごい人だかり。クラスなんて見えやしない。
「まだ時間あるし、少し人が引けたらみよっか」
そう茅枝に提案すると
「そーだねー。無理にいきたくないし。」
と賛同だった。
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