初めましてなんかじゃない

確信

さっきまで、無邪気な笑顔だったのが一転した

笑顔が割れた

音もなく崩れ落ちてゆく

ウソ、だったんだ

私は確信した

「真人は、桜と付き合ってるんだってね?合ってるよね」

確認を取るような言い方をしたのは、まだ私が真実を信じ切っていなかったからだ

真人は、暗黙を破らない

私はそれを無視して、疑問をぶつける

「なんで、嘘付いたの?」

一瞬、ナニカを言おうとしたけど、言う前に俯いた

「下見てたって、何にも分かんないよ、ねぇ、ちゃんと話して」

だんだん、イラついてきた

記憶喪失だって事を良い事に、ホラを吹かれたのだから

でも今は、違う意味でイライラしていた

「・・・ゴメン」

やっと、言ったって感じの一言

私だって人間だから、一言で理解なんてできない

「謝るのは、あとでいいから、理由を言っ・・・ん」

真人の顔を覗こうとした時だった

いきなり顔を上げてきた

「ま・・・なに・・・ん」

脳内が真っ白になった気がした

私は、今ナニヲシテイルノ??


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