HONEYTRAP(番外編)~お見合い結婚のススメ~

ー来桃sideー

芳也さんの元カノに遭遇するなんて全く心の準備が出来ていなかった。


芳也さんは私を元カノに紹介した。でも、私は嫉妬からか…元カノの麻子への挨拶を無言で拒んだ。


それから、私達を包む和やかだった空気は一転して暗い雰囲気を醸し出す。



BARを出て、二人で夜の街をゆっくりと歩いた。


「あ、あの・・・」


私が話掛けなければ無口な芳也さん。

彼のクールな横顔が私を言い淀ませるが、意を決して彼に声を掛けた。



「嫉妬は一人前だな…」


「えっ!?」


芳也さんは立ち止り、私を切れ長の瞳で冷たく見つめる。


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