嘘つき*シュガー




あたしを包み込む、柔らかい体温。



鼻をくすぐる微かな甘い香り。



窓から差し込む光に照らされ、黄金に輝いた綺麗な髪。



覚えているのは、柔らかく優しい笑顔。



それから――。




「……ん」




まどろみから解放されたあたしは、静かに目を開けた。



見えるのは、見慣れない白い天井。



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