嘘つき*シュガー
「……じゃあ、脱ぐ?」
「え?」
現実に戻ってみると、目の前にはネクタイに手をかける晴真先輩。
「な、なにしてるの?」
「ん?千亜樹ちゃんが隣に並びたくないなら、今すぐ脱ぐよ」
はぁぁ!?
「あ、でも千亜樹ちゃんは綺麗だから脱いでほしくないな」
にっこり笑った晴真先輩は、もうスーツを脱ぎにかかっている。
――いやいやいや!
「晴真先輩、違う!!」
「え?」
「今日は結婚式だよ!脱いだらできない!!」
「そっか。そうだね」