嘘つき*シュガー




「千亜樹ちゃん」




次の日の昼休み、奈々とお弁当を食べようとしていたあたしを呼ぶ声。



――えっ。




「……晴真先輩?」



「お弁当、一緒に食べよう」




そう言いお弁当が入った袋をあたしに見せる、晴真先輩。



晴真先輩が、お弁当を。



「あたしと、一緒に?」



「ん?彼女なんだから、当たり前でしょ」




にっこり笑顔に、顔が赤くなる。




「……晴真先輩……」




でも、どうしよう……。




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