先生

別れ


次の日目が覚めたら私の手を握った太陽が眠っていた。

一日中ここにいてくれたんだ。

だからかな。

だいぶ落ち着いている。

昨日は迷惑かけちゃったなぁ。

お姉ちゃんのこと、受け止めなきゃ。

そのとき、太陽が起きた。

「芽唯…大丈夫?」

起きていきなり私の心配なんかしてくれる。

もう、この人に心配かけられない。

「本当の、ことなんだよね?」

「…あぁ。」

だよね。嘘なんかじゃなかったんだよね。

「大丈夫だよ。本当のことだから、受け止めなきゃ。」

すっと太陽が立ったかと思ったら、太陽は私を抱きしめた。

「無理、してない?」

わかっちゃうんだよね、太陽はそういうこと。

それだけで、私は十分だよ。

「まずは受け止めないと、前に進めないと思うから。
いくら願ったって、変わらないことだから。」

「芽唯には俺がいる。辛かったらいつでも俺のとこで泣いていいから。無理はしないでよ?」

「うん。ありがとう。」

太陽のおかけでだいぶ楽になった。

お姉ちゃんのことも、受け止めることができた。

太陽がいなかったらどうなってたかな?


< 224 / 436 >

この作品をシェア

pagetop