【短編】愛死テル
「なによ?また押し倒す気?」



「いいから、早く!」



覗きこむように微笑みかけた私に、答えるように笑い返したケンが、そう言った



この温もり、つかの間の安らぎ


虚しさに勝てなくなったのはいつからだろう




「わかったよ」



私はそっと、目を閉じた



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