【完】不器用なプレゼント♪~Happy X’mas~
っ!?
「津田さんのことが好きなんだよね」
抱き締められ、耳元でそう告げられた。
・・・岩崎くんが私を好き?
「・・・え、何の冗談…?」
「冗談に聞こえる?俺、至って真剣に伝えてるつもりなんだけどっ」
見上げてみるとちょっとムスッとしているものも、目は真剣で、とても冗談だとは思えない。
じゃあ、素直にその気持ち受け取ってもいいの・・・?
大丈夫なの・・・?
「ねぇ、返事は?」
「・・・私、岩崎くんに好きになってもらえるような人間じゃないよ」
ねぇ、自信がないよ。
だって私特段可愛いわけでも、
かほみたいな可愛い性格なわけでも、
麻由みたになふんわり系なわけでも、
なつきみないなさっぱりポジティブなわけでも何でもないのに……
・・・好きになってもらえるところなんて何もないよ。