吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
ミスコン


「小花…平気?」


早いもので今日は文化祭
って、言っても私達の学年は展示だからつまらない

そんな、つまらない教室の片隅に魂が抜けかけている私がいる


「もうヤダ…ここを動きたくない」

「まぁ、動きたくないなら動かないでいいよ。勝手にメイクするから」


コスメポーチをガサゴソ漁る燐
私のメイク係をしてくれるんだって

もちろん、ミスコンのために


「メイク必要ないよー」

「駄目よ。推薦枠なんだから、ちゃんとしなきゃ」


…私は知ってる
燐は私をメイクして遊びたいだけなんだ


「つけまとかやらない?」

「ナチュラルでお願いします」

「えー…つまんない」

「つまんなくない」


お願い、無難に、ナチュラルに仕上げて下さい。お願いします。

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