吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!


「ヴァンパイア…ね」


自宅のリビングで
今、学校で話題の小説を眺める

ケータイ小説の文庫本
吸血鬼とのラブロマンス

そんな小説を片手に呟くのは…
私、赤池小花


「へぇ、小花でも小説とか読むんだー」

「…なんで、珪くんがウチにいるのよ」


私が"珪くん"と呼んだ、この男は…
安藤珪

私の幼なじみ


「ってゆうか、吸血鬼が吸血鬼の小説読んで楽しいの?」

「別にいいでしょ?!」


珪くんの言葉から分かるように…
実は私、吸血鬼なんです

ママが吸血鬼
だから娘の私も吸血鬼

でも、まだ吸血鬼として覚醒してないので血とか飲みません



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