吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!



「おいっ!ハナっ!起きろ!!」

「っ…ん?」


窓から射し込む陽射しと
誰かの怒鳴り声で目が覚める


「起きないとキスすんぞ」

「?!!」


ガバッと起き上がる
寝惚け頭でも分かる
この声は珪くん!


「け、けけけ珪くん!?なんでウチにいるの!?」


しかも、ココ私の部屋だよ?!
いくら幼なじみでも乙女の寝室に忍び込むなんて最低だ!


「変態を見るような目で見んじゃねぇーよ。俺と母さんは昨日、小花の家に泊まっただろ?っで、朝。いつまで経っても起きて来ないオマエを俺が起こしに来てやったんだ。感謝しろ。マジで遅刻すんぞ」


あ…そうでしたね
夕飯にワインを出してハイになったママは、お泊まりを提案したんだった

ん?
ってか、遅刻?

そーっと、時計を見る…


「いやぁぁぁああ!遅刻するぅぅうう!」




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