『拝啓、貴方へ』
序章:プロローグ
高校二年


よくある教室のHR


突然、入ってきた先生



「田中先生が、違う学校に行くことになって、新しく配属された。
真田晃だ!!よろしくなぁ!」



太陽みたいな笑顔で貴方は笑いました。


放課後、ぬき打ちテストの点数が悪かった私
のために残って、数学を教えてくれました。


高校二年の冬


先生は、新しい学校に行くことになりました。


こことは遠い、北海道に。


会えない日々が続いて、ポストを除くと可愛い便箋が届いていました。


拝啓、瑠璃へ。


私達の手紙のやり取りはここから始まりました。


高校三年の春


先生からの手紙は無くなりました。


私に飽きたんですか?


先生



拝啓、先生へ



早く手紙の返事を



貰えないでしょうか?



中川瑠璃
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