【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
底抜けに綺麗なビビッドブルーが、上にも下にも広がるこの地。



「あっつい!磯クサイ!早く帰りたい!」



灼熱のアスファルトの上で、自然よりも潮風のせいで金髪と、巻いた髪の毛の下15センチの赤のグラデーションの髪の毛がベタつくのを気にする私



渡辺 悠莉(わたなべ ゆうり)は、イライラしていた。



『なんなの灼熱地獄』とツイッターに呟けば、からかいを込めた友達のいいねテロ。



糞、他人事だと思って、皆楽しんで!



だいたい、何で私がこんな目に遭うわけ!?マジ糞ダルー…。



「渡辺さんですね?」



そんなイライラしている私の背中に、低く、妙に色っぽいイケメンボイスが降り注いだ。
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