【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
おかわりを待つ間にお父さんにお酌をする澪ちゃんの順応性の高さにも驚きだけどさ。



「はぁ………緊張して損した。」



私の両親の前でもうちなーぐちを平気で使う澪ちゃんにも、それにほっこりするお母さんとお父さんにも、拍子抜けだわ。



「澪ちゃん、悠莉が高校卒業したら勿論貰ってくれるよね?」



「勿論。ヤシガ、わん、卒業するぬ二年後やっさーから一年や悠莉も暇になります。」



「なら悠莉、高校卒業したら澪君の家で花嫁修業しとけ!ああ、それなら、あちらの親御さんにも直々に挨拶に伺わなきゃな。」



む…娘差し置いて彼氏と結婚の話する両親って一体何!?



「じゃあ、料理の専門学校にでも行ったら悠莉。」



「一年間うちなーで花嫁修業の為に習い事出来るとこ澪と探しますよ!」



んで、便乗するようにそういうこと言うなや永太と雅治ゥゥ!



賑やかな食卓に、流れる愛の溢れる温かな空気。



それは、澪ちゃんや、永太や雅治の良さがお母さんやお父さんにも伝わった証拠だと思おう。



ふふ、と笑い一口ゴーヤーチャンプルーを口に含むと、隣の澪ちゃんが、穏やかに私の頭をゆるゆる、と撫でた。





【END】
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