【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー



「………おーい!ユーリ!起きろ!」




暗転した世界。その世界から無理矢理引き起こされ、目を開くと、銀髪のふわふわ王子様。



「んー…王子様が、現世に王子様が降臨。白馬に乗ってきたの?」



「ぬー寝ぼけてんぬ!雅治!雅治やしがぬ!」



覚醒するにつれ、耳につく、訛った声に、現実に引き戻される。



「ふぁぁ、ごめん、寝惚けてた。今何時?」



「ちょぎりー18時んかいなったよ、さ、居間んかいいちゅんどー!宴が始まる!」



多分、もう18時って言ってるよね?何時間寝てんだ、私は。



それよりも宴って何だろう。



楽しそうな王子様に手を引かれ、美味しそうな香りがする居間へ、私は歩き出した。
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