【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
今日は、雅治が海の中を案内してくれるらしいから、水着と日焼け止めを準備する。



「悠莉、準備出来ちゃかみー?」



「あ、雅治、うきみそーちー!」



『おはよう』のうちなーぐちである『うきみそーちー』を雅治にかけると、雅治がパアッっと明るい笑顔になる。



「悠莉や勉強熱心でいいー子やっさー。」



ナデナデ、と頭を撫でられると、甘いマスクとは裏腹の、スポーツマンらしいゴツゴツした掌の感触に、男を感じてドキドキする。



「イチャついてないで早く行きなさいよ、見苦しいですから。」



「やーい、永太、やきむーちー妬いちょるね、悠莉とわんがくびちりどぅしやっさーからって!」



最後の方良く分かんなかったけど、今絶対余計なこと言ったよこの馬鹿王子!



「……あははー!行ってきまーす!」



「行ってちゅーん!」



鬼畜に酷い仕打ちに遭う前にさっと逃げ出す私と雅治。うん、息ピッタリ。
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