【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
通訳を求めるように山入端を見上げると、何故か冷たい瞳が降りてくる。



「今のは教えませんよ、調子に乗りそうですからね。(可愛い女の子だこと、嬉しいわ、と言っただなんて口が避けても言いません。)」



「チッ…この鬼畜が。」



こいつが黙ると言うことは、きっとお婆ちゃんは私を褒めたんだ。



「クヌ馬鹿いなぐを調子んかい乗せねーらんでシチャさい。(この馬鹿女を調子に乗せないで下さい。)」




「永太やちむいわね。ひとまず、立ち話もぬーがから居間へ案内しましょうね。(永太は酷いわね、立ち話もなんだから居間へ案内しましょうね。)」



やっぱり良く分かんない会話だけど、山入端に促され、靴を脱いで古民家へ上がり込んだ。



なんか、面倒だとか、色々嫌な感情もいっぱいあったけど……ちょっと、楽しみになったかも。



それは、この鬼畜が緊張する暇も与えてくれなかったから、なんて、本人には言わないけどなっ!
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