極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜


それから、お風呂に入ってパジャマに着替えた。
寝室に向かうと、愛花はいなくて…


「愛花?」

ベランダにいる愛花を見つけたんだ。


「愛花?どうした、こんなとこで。風邪引くぞ。」

「ん、なんかここからの景色を見ると、落ち着くんだよね
。ホッとするって感じ。」

「だったらさ、ずっと見てればいいよ。俺の隣でね?」

「え、それって」



あ、まだ言うつもりはなかったんだけどな。

まあ、いっか。




「まだ、先の話になるけど
俺が教員免許をとって高校教師になったらさ、

俺と結婚してほしい。」

「え、あの」

「だめ、かな?」


なかなか返事をしてくれない愛花に、少し不安になる。



「だめ、じゃない。
嬉しい…、ありがとう。

私なんかでよかったら、結婚してください!」

「"私なんか"じゃない。"愛花だから"結婚したいんだ。」

「じゃあ、キスして?誓いのキス」

「積極的だな。
いーよ、誓いのキスしようか。」



満月の夜、キミに誓った先が見えない約束。

でも、キミとならいつかは叶えられるような気がするんだ。


だから今はさ、この温もりだけを感じて、約束を果たすためにも、真っ直ぐ夢に向かって走り続けよう。


不安なんてない。

だって、隣には愛花がいるんだからさ。



After Story.~大翔side~ END
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