ラブサプリ
「お前、丸つけるのはやすぎ、俺の分まで終わってるし、
5分しかたってないぞ」

うっ…
あたしは、時計を見た
ホントだ…全然時間たってない

「それよりそれなんだ?」
そういってあたしが胸に抱いていたスケッチブックをひょいと取り上げ
ぺらぺらとめくり始めた

「もー先生返してくださいっ

あたしが取り上げようとすると先生は立ち上がって
それを簡単によけられた

「ふーん、服のデザイン?喫茶店でもやんの?」

池内先生がふーんと言った表情で
こっちを見下ろしてくる

「…はい、んであたしがデザインすることになったんで…」

まだムスっと拗ねていたあたしはそう答えた
「もうちょっとスカートの丈を短くして
フリフリにしたらどうだ?」

にやりと口だけが笑う先生をみて

「先生の変態ー」
とか言ってしまった
「冗談だよ、お前うまいなー他の絵も」
そういいながらペラペラスケッチブックをめくる

「いいですよ、お世辞なんて」
ぷいっとした表情を見せたあたしに先生は
「ホントホント」
と微笑んでくれた

ヤバい、、、

キュンってくるから
やめてよ
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