この運命を奇跡と呼ぶならば。

「じゃあ、俺らは行くからよ!じゃあな~♪」

永倉と原田はそう言うとひらひら手を振りながら斎藤の助けを求めるような視線と腕に我関せずを決め込み背を向け歩いていく。


「お、おいっ!」


「うふふふ…。」


「さ、桜。俺たちも…道場へ、」


そろそろと桜から逃げ出そうとすると不吉な笑みを浮かべる桜にイジメ抜かれる事は言うまでもないだろう。


< 334 / 359 >

この作品をシェア

pagetop