大切なもの
家の中から烈達のお母さんが顔を出す。
「いらっしゃい。」
「「こんにちは。おじゃましまーす。」」
烈のお母さんに笑顔で言うと、烈と蓮がお母さんの後ろにいた。
烈は目で、 行くぞ と言って2階の部屋へと足を運ぶ。
部屋に着くと烈は、
「おまえら2人そこ。」
と言って、ベットの上を指で指す。
2人は照れながらも、ベットの上に座る。
そこから2,2に分かれて、話をする。
突然誰かがすすり泣くような音が聞こえた。
後ろを振り向くと、蓮が泣いていた。
「ありがとう。俺もちゃんと信じてあげてなくて、ごめん。」
そう言って、明日香を抱きしめる。
私達は詳しく事情は知らないが、顔を見合わせて笑った。
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