月より輝く、君に恋をして。



「でもまぁ、そこが柚羅のいい所だと私は思うよ?」

「...!!紅葉~~~っ」


私は、紅葉に抱きついた。
だって、こんなコト言ってくれるなんて紅葉は天使すぎるっ!!

私、今ここで死ねるな。←


「うん、とりあえず離れようか。ウザい」

「ガーン!いいもん、私は紅葉が好きだから☆」

「答えになってないし…」


私は紅葉に抱きついたまま、ニヤニヤしていた。
クラスメイトからの視線が痛いけど、そんなの柚羅さん気にしません。


「え、橋本?」


その時、ふと名前を呼ばれて私は振り向いた。
そこには、鬼のような形相をして立っている男子生徒がいた。


「今まで何してたのかなー?柚羅」

「…あーっ!!忘れてた……」


その男子生徒は、不自然すぎる笑みを浮かべながらこっちに歩いてくる。
それに合わせて、柚羅さんは後ずさり。


「あれー、何で逃げんの?」

「え?あ、……本能ってヤツ?」


てへっと舌を出して言ってみた。すると、表情が少し柔らかくなった。
おっ、効果アリか!?


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