キミにこの声が届くまで



恋歌side





あれから毎日のように二人から電話がかかってくる

いいかげんうざい……

正直嫌だ。

歌織が……

「か、歌織?」

「なに」

「怒ってる?」

「別に」

「怒ってるじゃん」

「怒るよ!あたし、翔さん好きなのにあんたばっか電話かかってきて、あたしかかってきたことないもんっ!」

「歌織…」

「あんたとは絶交だから」

「歌織!」


最悪。あの人達に逢わなかったらこんな事はなかったのに

全部あの人達のせいじゃん

それに、翔さんは歌織が思ってるほどいい人じゃない。

反対に俊さんの方が歌織の好みの人だと思う。

「なに悩んでんの?らしくねー」

一人で歩いていたら聞きたくない声が耳に入ってきた

「しょーさん………」

「なになに?悩み聞いてやんぞ!」

「………っう〜…ばかっ、ばか!」

「ぇ!?えっ、なに、なになにどーした!」

ごめん

めちゃ焦ったる


焦るよね。


ごめん今だけだから

甘えさせて…

その瞬間

翔さんに抱きしめられた。

「落ち着くまでここにいな」

「…ありがとーございます…ぅ」

「ぅんぅん。可愛い可愛い」

「…ばかにしてる?」

「ないない!」

このひと


変わってる

そう思うと自然に頬が緩んでわらえてきた


< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

君が、好きです。

総文字数/797

恋愛(その他)3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
人を失う怖さ。 人を好きになる怖さ。 人を愛する怖さ。 君が、好きなだけなのに ただ、思っていたいだけなのに なぜ、恋はこんなに 虚しくて 儚く散ってしまうの……? 君が、好きです。
❇︎小さな恋物語❇︎

総文字数/1

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
キミがすき_______ 想いはそれだけだった。 恋が愛へ変わると 世界はとても残酷になり 不安な気持ち怖い気持ちばかりが 生まれてくる でも、幸せや嬉しさもこみ上げてくる どれだけ話しかけても どれだけ頑張っても 君の態度は変わらなかった。
本当のキミ。

総文字数/351

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
好きだ。 お前が好きだ。 なんで気づかねぇの? 俺、めちゃアピってんじゃん。 俺じゃ…いかん? どーしても、アイツがいい? 俺お前が笑うようにがんばるから 俺お前が辛くないように強くなるから 俺のとこ来てよ。 初恋は12歳。 俺らには早すぎたんかな…

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop