恐愛同級生
「つーかマジ、話になんないし~!!」

教室に戻ってくるなり好未は唇を尖らせた。

後からきた翔もどこか浮かない表情をしている。

あたし達は一つの机を囲むように輪になって椅子に座った。

「それで、三浦君何かいってた?」

桜が尋ねると、翔はうなだれるように首を横に振った。

「いや、自分がストーカーだってことをまったく認めようとしない。それどころか、今知ったみたいな態度だった」

翔の表情は暗く、落胆しているようだった。

「ありえないよね~!!翔君がストーカーのこと問いただしたら逆切れしてたもんね?」

「逆切れってなに?」

「俺はしてないって言い張ってさ。しかも、莉乃のことをストーカーしてるっていう証拠はあるのかって怒ってんの」

好未は悔しそうにギリギリと奥歯を鳴らす。

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