俺は、兄貴と同じ恋をした


優しい"表"の顔で笑いかければ
女は顔を赤くさせ、やけに甘ったるい声を出す

大体なぁ、香水くせぇんだよ。
お前みたいな媚びる女は、一番嫌いなんだよ


まぁ、こういう女が一番てっとりばやく
手をだせるんだかな。


こんな黒くよどんでいる俺にきづかないなんて、バカな女。

あ、それじゃあ、みんなバカになっちまうな


ははっと、自分で自分に嘲笑う
その声が疑問に思ったのかこの香水女が顔を覗き込み、どうしたの?といかにも心配そうに聞いてくる。


「なんでもないよ。」


俺はそういって笑いかけた


俺は、こんな自分が、
大キライだ。


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