復讐ストーカーゲーム2
「もしかして……ストーカーがストーカーされているとかじゃないよね?」


「止めてよ霙、洒落にならないよ……

近くに2階建ての大きなゲームセンターソミーがあるじゃない? そこで撒くわよ」


「了解」


私たちは双子。それ故に動作は特に息がぴったりだった。霰がこちらに行けば、私は反対側へ向かう。


そうと思えば、同時に一直線に突っ走ることもある。なにも言わずとも呼吸で判断し、直感での意思疎通は人並み外れていた。


ランキング上位者になってしまったのは、そういった理由からかもしれない。


「ソミーって駅近くよね? その人ってイケメンなの? だったら許すけど」
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