君の王子様になるために
「それがね…あんまりうまくいってへんの」
「えっホンマに!?」
なんていう偶然なんや!
同じ悩みを持ってたなんて!!
不謹慎ながらも俺は勝手に親近感を覚えた。
「で、原因とかは? 分かる?」
恐る恐る聞くと、小林ちゃんの話はこうだった。
彼氏は友達の紹介で知り合った他校の人。
二人とも一目ぼれやってんて。
だからこれからお互いのことを
知っていきましょうの付き合い形。
そして毎日連絡を取り合っとった。
でもここ数日、彼からの電話もメールも減ってきたらしい。