俺様クンと恋をしませんか?






そしてその様子をポカンと見ていると、男と目があった。




「ね、ねぇ?大丈夫・・・?」



「は?何がだよ?」





・・・イラッ


「何がじゃないわよっ!さっきの子にたたかれてたでしょ?」




わざわざ心配してあげてるのに。








すると男はこちらに近づいてきた。









「・・・え?」









男の顔を見ると少し驚いた。









「確か・・・。佐々木連斗(ささき れんと)?」









「は?お前、俺のこと知ってんの??」







知ってるも何も・・・。






この学校で一番有名な人じゃん。






「当たり前でしょ?知らない人なんていないんじゃないの?」








「まぁ、そうか」





「そうよ。で、叩かれたとこは大丈夫なの?」










「・・・さぁ?」








さぁ?って・・・。自分の事でしょ。









「んじゃ、私が見てあげるから・・・。そこ座って?」





私が座っている隣の椅子を指す







佐々木連斗はおとなしく座った



…結構近いな



でもだからと言って…私は胸をときめかせたりなんかはしない





「ここ叩かれたの?」






頬が少し赤くなっている。







「あのクソ女・・・。力強ぇーし」






でも、さっきの振り方はすごかった。






告白していた人も可愛い人だったのに。








「もっと優しく振ってあげれば?」









「めんどくせー」







・・・こんな人なんだ。








みんながかっこいいって騒ぎまくってる人ってこんな性格悪いの?





「ゴメン。ちょっと触るね?」







一言おいて赤くなっているところを触る。






間近で見ると確かに綺麗な顔立ちをしている。






騒がれるだけあるわ。






でも、私には興味ない。






「・・・痛い?」





「触られたら」





「あ、ごめん。」






慌てて手を離す








「・・・ほっといても、傷にならないからいっか?」









「まぁそーだな?」






・・・あれ?











今思った。








目の前にいるこいつって先輩だよね・・・?





私は一年生。こいつは…たぶん二年生だったはず。




…敬語、使った方がいいよね?




先輩だし




「あ、あの?私、敬語とか使ってなかったですよね?」




「・・・は?いきなり何?」






「いや。そーいえば、先輩だったよなって思って。」



目の前の男は一瞬とても驚いたような顔をする





「お前って一年?」





「はい。一年の神崎凛(かんざき りん)です」






名前を言うと、目の前のこいつはさらに驚いた顔をする。











知り合いだっけ??





「お前って・・・あの、神崎凛!?」






「え??」





…この人、何なの?









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