嘘つき偽彼氏
気づけ。
気づけよ。
気づいてください。
俺の気持ちに。
どれだけ好きかとゆうことに。
この
報われない恋心に。
鈍感で馬鹿な美夜は
俺のいたことなんかわかってなくて
「なんてったの?」
そんなことを言いながら首をかしげて………。
ほんとに…
ほんとに…
俺は目を瞑り軽く息を吐く。
「馬鹿な姉ちゃんには教えない」
そう言って美夜のおでこを軽く弾くと
先に歩き出す。
「はあ!?
お姉ちゃんを馬鹿にするな!!」
怒りながら美夜が後ろからついてくる。
そんな美夜を馬鹿にして
いつもみたいに美夜に接して
この俺の気持ちがバレないように
必死に隠して
今日も美夜に触れる。