たったひとりの君にだけ


あの後の私達といえば。


くだらない話をしては鋭いツッコミの繰り返しで、それでもなんとか無事にマンションに帰り着いた。

いつかのように閉店間際のスーパーには寄らなかったものの、宣言通りビール片手に映画鑑賞をして、結果的には寝落ちして気付けば見事に朝だった。

かろうじて、なんとなく結末だけは覚えていたけれど。
今思えば、どうしてこんな映画を借りたのだろうと思わざるを得ないほどの陳腐な内容だった。

シンデレラストーリーなんてくだらない。

いくらレンタル料105円と言えど、無駄遣いだったと後悔している。


結局、その後ベッドに入り直した私は昼過ぎまで爆睡してしまい、近所のスーパーに買い物に行くだけの日曜日を過ごして、どうせ明日は成人の日で休みだ、ということで、絵に描いたようなダラダラした連休を過ごしただけだった。

(ちなみに借りて来たDVDは無事に消費しました、偉い偉い)
< 174 / 400 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop