たったひとりの君にだけ


平日休みは久し振りだった。

溜まりに溜まった有給休暇。
少しは消化しろという上からの通達で、忙しい月末を越えた2月。

スケジュールが割りと空いていた水曜日の今日、早起きして掃除を終えて、昼前に街に繰り出していた。

髪も伸びて来たし、毛先も痛んでいるから美容院に行こうとも思ったけれど、なんとなく気分が乗らなくて断念。
銀行で新規に口座を開設、2WEEKのコンタクトを3か月分受け取り、百貨店で用を済ませるなど、休日を所用に充てていた。

一番の目的はコスメカウンター。
愛用中の美白美容液が底を突きそうになっていたからだ。

月末は確かに忙しかったとはいえ、切れかかっていることに気付かないなんて私としては一生の不覚。

スキンケアは一日だって怠ってはいけない。
5年後、10年後、確実に恐ろしいことになる。

勿論、出費は厭わない。
ケチったっていいことはない。

お目当ての一品と新作リキッドファンデを予約して、がっつりサンプルも頂戴した私はゆっくりと昼下がりの午後を歩いていた。
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