たったひとりの君にだけ
週末、土曜日。
時刻は夕方6時過ぎ。
付けっぱなしのテレビからは、小さな探偵の名推理が聞こえて来る。
相変わらずの頭の回転。
あまりの博識に脱帽。
出来ることならその脳みそを少し分けてほしいとさえ思う。
週のド真ん中に有休を取ったおかげで、疲れはそれほど溜まっていない。
大寒波の所為で出歩くのも億劫で、そもそも特別用事があったわけでもない。
前日に買い込んだ食材で、キッチンに立った私は久々にゆっくりと夕食を作っていた。
メインメニューはオムライス。
ホワイトソースがお気に入り。
チキンライスは炊飯器の限界3合分。
冷凍保存して非常食にしよう。
帰宅が遅かったときにレンジでチンして食べればいい。