たったひとりの君にだけ

翌日、病院に行くと、インフルエンザではなかった。(熱が下がっていた時点で察しはついていましたが)

だけど、内心、インフルエンザだったらどうしようと思っていた。
熱が下がっても潜伏期間とかなんとかで何日かは強制的に自宅療養のはずだし。

第一、いろいろとお世話をしてくれた人に極悪ウイルス菌を移して終わりなんてサイアクの結末だ。



奴には書き置きを発見した夜にメールを送った。



『ありがとう。だいぶよくなりました。病院は明日行きます』



内容はたったそれだけ。
(だってまだその日は1月3日で、正月三が日は病院は通常お休みですから)


リビングのテーブルの上にはお土産が置かれていて、連休中に3時のおやつとして頂いた。

かなりのインパクトだし、やっぱり美味しいなと思った。


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