たったひとりの君にだけ

駅に到着して改札を抜けたところで別れた。

手を振る彼に手を振り返す、なんて乙女チックなことはするはずもなく、さっさとホームに向かい、電車を待つ。


寒空の中、ふうっと白い息を吐きながら。
そのうち訪れるであろうラーメンが楽しみで仕方なかった。



きっと。
多分、絶対に。

暫く食べていない所為だと思った。




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