見上げたとき

Clear Blue

「うーん、やばい。」
「え、どしたの?」
美優が聞いてくる。

あたしは、自分で言うのもおかしいが、

結構しっかりしてるほうだと思う。

ただ、たまーにとんでもないところが抜けていることがある。

「ほら、次の授業さ、学年末にするプレゼンの準備に使っていいって言われたじゃん。全く思い出せないんだよね、同じグループのメンバーが。」

「菜々、それはまずいってー。」

美優はそう言ってケラケラと笑いながらポテチを食べている。

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