この恋、国家機密なんですか!?


「あわわわわ、私、けっこう失礼だった気が……」

「いや、母も姉も、気さくで真面目だってほめてたぞ。そのうち連れていくって言っておいたら、すごく喜んでいた」


マジですか……。


「父は、あの事件のときのお前の働きを表彰したいとまで言ってる」

「表彰!?い、いらないっ、いらないですぅっ!!」


そんなにいっきにぶっこまれたって困るから!

ああそうだ、結婚って本人たちだけの問題じゃないんだ……。

セレブ一族に飛び込む私の結婚生活は、いきなり前途多難そう……。


「……お前今、結婚なんかやめようかなって思っただろ」

「お、思ってない!思ってなーい!」


どれだけしんどくたって、もう篠田家の墓に入るつもりですから!


「……お願い、ずっと一緒にいてね、宗一郎さん」


あなたがいてくれさえすれば、きっと大丈夫だから。

いつの間にか涙が止まっていた私に、宗一郎さんは笑いながらキスをくれた。


「前にも言っただろ。お前を縛っていいのは、俺だけだ」


< 211 / 214 >

この作品をシェア

pagetop