蒼夏の刹那
蒼く紡がれた世界で、私たちは約束を交わした。



「みて……魚が舞ってるよ、まるで私となぎくんを祝福してるみたい」

「うん。もしかしたら、蒼がくれた贈り物かもね……ねぇ藍花、オレの名前呼んで?」

「なぎくん」

「違うでしょ」

「……なぎさ……」

「愛してるよ、すごく」



そう言って、なぎくん……ううん、なぎさは私を抱きしめた。



蒼い蒼い世界。



綺麗で、儚くて、とても優しい世界の色。






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