蒼夏の刹那
思わずビクリと体が反応する。蒼以外に、声をかけてくるような人はいないはずなのに。



そんな事を考えていたら――






「……やっぱり、オレの事なんか覚えてないか。ずっと近くにいたんだけどな」






…………ずっと?






おそるおそる振り返ると、寂しそうな笑みを浮かべた面長の少年が立っていた。






ファミレスの、制服……?






頭の中がぐるぐる回る。






< 24 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop