翼~開け放たれたドア~
「……行くぞ」

俺はゆっくりと立ち上がった。

「ど、どこに…?」

「飛鳥、わかるでしょ?理事長のところだよ」

さすが直だな。俺のことよくわかってる。

副総長なだけある。

「あー、めんどくせー…」

「蓮、そう言いつつ立ち上がってんじゃねぇか」

残りの2人も文句いいつつ行く気あるみてぇだな。

「……行くぞ、お前ら」

俺はもう一度そう言って、屋上の扉に手をかけた──。

~空夜 side end~
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